仰天イカモノ堂

アジャタイム マニュアル

GPS/電波時計による時刻合わせユーティリティ

アジャタイムは GPS や電波時計を外部同期源として使いマックの内蔵時計を(そこそこ)正確に合わせるためのユーティリティ。SNTP Server にもなる。この文書は最新バージョン「アジャタイム v8」の解説である。

アジャタイム v8 は、機能拡張「アジャタイム」と設定用アプリケーション「アジャタイム設定」の2つのファイルからなる。Mac OS 8 〜 Mac OS 9.2.2 で動作可能。※発表当初は漢字 Talk 7.5.5(OpenTransport 1.1.2 以上)以降で動作するとしていたが、不具合があるようなので Mac OS 8 〜対応とさせてもらう。(原因を調査して直す根性と時間がない(^^;)


→ダウンロード(今はもう、配布していません)

− 配付条件 −
営利目的あるいは悪行をなすことを目的としないかぎり、自由に配付可能とする。

免責事項

このソフトウェアを使用もしくは使用できないことによって生じたいかなる損害についても、作者は一切責任を持たないので自己責任で使用してもらいたい。 このソフトで同期した時刻の精度についても保証のかぎりではない。

対応ハードウェア(外部同期源)

時刻の同期源として RS-232C 接続が可能な GPS(NMEA プロトコルで RMC データを毎秒送ってくるもの)および、シーデックス社の電波修正時計装置 JST2000 に対応している。

使用方法

  1. マックに GPS か JST2000 を接続する(しなくてもいいけど)。
  2. 機能拡張「アジャタイム」を、システムの機能拡張フォルダへインストールする。
  3. 設定用アプリケーション「アジャタイム設定」を起動し各種設定を行う。
  4. マックを再起動する。
  5. 「日付 & 時刻」コントロールパネルを開いて、わざと時刻をずらし、しばらく待って正しい時刻に自動修正されることを確認する。

アジャタイム設定の各項目解説

  1. 外部同期源
    時刻修正のために使う外部同期源の種類を選択する。 GPS も JST2000 も持ってない場合は「なし」を選んで、どっかの NTP サーバーにたよるという手もある。
  2. 機器補正値
    使用しているシステムの構成によって外部同期源から取得した時間が、なんだかずれているような気がする場合にそれを補正するために使用する。
  3. 許容ずれ幅
    どの程度の時刻のずれを気にしないかを決める値。 例えば、2 秒に設定していると、外部同期源と Mac の時刻のずれが±2 秒を越えた場合に修正をおこなう(2 秒以内なら修正しない)。 1秒以下の設定は1秒として扱う。 内蔵時計がずれていても、外部同期源が正常であれば SNTP 応答は正しい時刻を返す。
  4. SNTP サーバーとして動作
    チェックしておくと SNTP サーバーとして動作する。
  5. 動作レポート ファイル名
    アジャタイムの動作状況を HTML ファイルとして定期的に出力したい場合、その出力先の、パスを含むファイル名(フルパス)を入力する(「指定...」ボタンを押してパスを作成させてもよい)。同じマシン上で、Web サーバーを立ち上げておいて、その公開フォルダ内に動作レポートファイルを書き出すように設定しておけば他のマシンから Web ブラウザを使ってアジャタイムの状況をモニターすることもできる。 空欄にしておけば動作レポートは行わない。

※設定を変更したら必ず「保存」ボタンを押して、設定内容を保存すること。ボタンを押さずに終了すると内容は保存されない。外部同期源か SNTP サーバーの動作を変更した場合はシステム再起動が必要だが、その他の項目は変更しても再起動する必要はない。

(2002-01-25/2002-04-05)

読者の postmaster@intmed02 さんからの通報により、外部同期源を「なし」に設定した場合 SNTP サーバーの返す時間がローカルタイムになっているというバグが発見された。GPS/電波時計を使っている場合は問題ない。日付けが 2002/1/31 15:55 のファイルは修正版である(バージョンは同じ)。

(2002-01-31)

アジャタイム v8 では、v7 とは機器補正値の取扱が変わったので注意されたい。

(2002-04-05)

→関連記事(オールドマックで作るタイムサーバー)

Mac OS X ではどうする?

Mac OS X では、GPS, JST2000 ともに UNIX(BSD) 系の時刻合わせプログラムや ntpd のドライバが使えるものと思われる。私はオリジナルの時刻合わせデーモンを作成して使っている。

(2004-03-13)

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