漢字Talk 7.5.x インストール実践編

　CD-ROM ドライブを搭載していないオールドマックには、外付け SCSI ハードディスクから起動して内蔵ハードディスクを初期化しシステムをインストールするのが一番だ。

　PowerMac G4/400（2000年中期モデル）Mac OS 9.0.4 から、外付けハードディスクにオールドマック用の漢字Talk 7.5.3 をインストールしてみよう。　そんなのインストーラで外付けハードディスクを選べばいいだけじゃん、と思ったあなたは甘い。

　PowerMac G4 では、漢字Talk 7.5.3 をインストールすることはできないのだ。　G4 に限らず、多くの場合マックでは、出荷時にインストールされていたバージョンよりも古いシステムをインストールすることはできない。　Mac OS には、自分自身がどの機種で動作しているかを知らせる機能があり、インストーラはこの機能を利用して、これからインストールする機種が適切かどうかを調べている。

　じゃ、どうすれば良いかと言うと、"Wish I were..." というこのチェック機能を乗っ取るソフトを使い、インストーラをたばかって無理矢理インストールしてしまえばよいのだ。

■今回の特選素材

■調理法

Wish I were... をシステムフォルダにドラッグ＆ドロップして組み込み、再起動。
Wish I were... コントロールパネルを開いて、KT7.5.3 がインストールできる適当な機種（Quadra950など）を選んでから閉じて、再起動。
漢字Talk 7.5.3 インストーラを起動して、インストール先を外付けハードディスクにする。
カスタムインストールを選び、「システムソフトウェア→すべてのコンピュータ用最小限のシステムソフトウェア」と、「コントロールパネル→起動ディスク」をチェックして[インストール]ボタンを押す。
無事終了したら、「漢字Talk 7.5.x インストール理論編」のインストール関連ファイル群も外付けハードディスクにコピーしておく。
システムを終了して電源を切り、お目当てのオールドマックに外付けハードディスクをつなぎ換え、外部ハードディスクから起動してインストールすればよい。

　CD-R ドライブをもってる人は、このハードディスクから起動可能な CD-R を作成すれば、オリジナルの Old Mac 用インストーラ CD ができあがる。

※間違っても現在起動している G4 側の Mac OS 9.0.4 と同じディスクに KT7.5.3 を新規インストールしてはいけない（二度と立ち上がらなくなる）。

(2001/1/31)

[黄昏のクラシック Mac OS 目次へ]