CD-R ライティングソフトは独自の文化を持っているということが、あやしい研究所の最新の研究で分かってきた。
■CD-R ライティングソフトの愉快な世界
いままで主に使っていた、B社のCD-R ライティングソフトはクローズボックスをクリックすると「ウィンドウを閉じてもよろしいですか?」などと聞いてくるたわけソフトである(あのな、クローズボックスってのはウィンドウを閉じるためにあるんだろがっ)。 他にも、焼き上がった CD-R ディスクを頼みもしないのに勝手にイジェクトしてくれるなど、非常に細かいところまで気配りがしてあって、筆者の繊細な神経(^^)を逆なでしてくれる。 加えて、CDW-900E という SONY の古い業務用 CD-R ライターも使っているのだがB社ソフトはこのライターに対応していない(;_;)ので、こちらではO社のソフトを使っている。
まあ、今どきわざわざ Mac Plus に対応とうたっているソフトがないのと同じで、そんな化石ライターに対応せんでも誰も困らんというマーケット事情に合わせての判断だろう(開発者はそんなライター見たこともないのかも知れないし)。
てなわけで、比較的まともそうな Adaptec Toast 4J を購入することにした。
...のだが、去年の9月に発売予定と発表されてたのが、11月になり、挙げ句にしばらくお待ちくださいになって、年を越した2月にようやく発売されたのだ(実のところしびれをきらして英語版を購入しようと思ってたところに本日発売のニュースが飛び込んできた)。
新製品 Toast 4J の解説を読んでいると、オーディオ系の機能がパワーアップされたことが強調されている。 ATAPI CD-ROM ドライブからも起動できる CD-R が作成したい(O社とB社のソフトはできない)というのが主な動機だったあやしい研究所では、そんな機能は使わないのでど〜でもいいのだが、そんなとこばっかりセールスポイントになってるのでイヤ〜な予感がしていた。 おまけに CD ラベル貼り貼りキットまで付いている(だから、いらんちゅうの)。
イヤ〜な予感は見事に当たり、
一般流通パッケージ商品だよねこれ、「品質管理部は無いのか?」 > アダプテック
な現象が発生したのでレポートしちゃう。
まず、インストーラを立ち上げると、ポップアップメニューの右端にゴミが表示されている。
リソースがぶっ壊れている場合なんかによく出る症状である(^^;。 ちょっと恐い。 インストールはできるみたいなので取り合えず良しとして、早速起動可能 CD を作ってみよう。
書き込みたいボリュームを選んで「起動可能」チェックボックスにチェックを入れるだけである。なんと簡単。 では、チェック(ぴぼっとな)。するとなにやらアラートが表示される。
アラートのメッセージを文面通りに解釈し、「同意する」ボタンを押すと「起動可能」チェックボックスはチェックされていない状態になり、一生かかっても起動可能 CD を作成することはできない。 起動可能 CD を作成するには、期待とは裏腹に「同意しない」ボタンを押さねばならない(^^;。
※ちなみにメッセージの下半分が隠れちゃって読めないが、事情聴取したところ、どうやら「起動可能 CD-ROM を作成するためには Mac OS システムと Finder が必要です。このバージョンの Mac OS に対する正規のライセンスをお持ちであれば、ご本人様による使用を目的とする場合に限ってこの CD-ROM を作成することができます。」と言いたいらしい。
他にも数々の落とし穴があるのだが、今日はこのくらいで勘弁しとこう。
やっぱり英語版を買っときゃよかったか... トホホ(って英語版みてないけど)。 英語版しかないお気に入りのソフトに日本の代理店が付いたとたん「とんでもないローカライズ(日本語化)+サービスが悪化+1ドルは360円だったっけ?状態」というのもよくある話である。
こんなことを書くと Toast はひどいソフトのようだが、これまで見てきた CD-R ライティングソフトの中では最もまともである。 ...という事実が恐ろしい。
■メーカーの反応は...
この件について、アダプテックジャパンへメールで問い合わせたところ、問題は認識しているとの回答があったので、そのうち直るでしょきっと。
はやくなんとかしてね > アダプテックジャパン
8月も終盤になって、ようやく何とかしたようである。
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