「ICR-B80RM DiplyTalk」は三洋電機製のデジタルボイスレコーダーである。
USB マスストレージクラスデバイスとして作られておりドライバインストール不要で、録音した音声データは MP3 ファイルとして普通のファイルコピー操作でパソコンに取り込めるし、逆にパソコンから ICR-B80RM へ MP3 ファイルをコピーしてやることで容量は小さいながらも MP3ミュージックプレーヤーとしても使えるというスグレモノ。なのだが、残念ながら Windows マシン用でマックには対応していない。
でも、妙なドライバがいらないなら Mac でも使えるはずと私は発売前に予約して買っちゃって使っている。
実際、一応使えるのだが ICR-B80RM のディスクアイコンは取り出しても、取り出しても、取り出しても、またすぐにマウントされてデスクトップに出てくるとか、Finder から MUSIC フォルダへ MP3 ファイルをコピーして聞こうとすると、長さが0秒のへんな曲がいっぱい入っているといった怪現象が起きてしまう。
イカモノ堂ではこれらの問題を解決するために、ちょっとしたユーティリティを作成し活用している。
「UnmountDiplyTalk」である。Mac OS X 専用ソフトで Mac OS X v10.3.2 で動作を確認している。
※Safari でダウンロードされることを期待している。 IE では「リンクをディスクにダウンロード」すること。
− 配付条件 −
営利目的あるいは悪行をなすことを目的としないかぎり、自由に配付可とする(改変せぬこと)。
起動すると次のようなウィンドウが開くので、
[アンマウント] ボタンを押すだけ、である。Mac OS X が作成する特殊なファイル(.DS_Store やリソースフォークを分離したもの)を自動的に削除してからアンマウント処理を行う。ICR-B80RM へファイルのコピーを行っている最中には押さないように。(^^;
v2 から「起動時作動&自動終了」チェックボックスが付いた。チェックしておくと起動と同時にアンマウント処理を行って自動的に終了する。
このソフトウェアおよび ICR-B80RM 他のボイスレコーダーを使用もしくは使用できないことによって生じたいかなる損害についても、筆者は一切責任を持たないので自己責任で使用してもらいたい。
(2003-03-01/2004-02-20)
v2 では読者のせれすてさんのご意見をもとに、UnmountDiplyTalk アプリケーションを起動すると同時に自動的にアンマウント処理を行って、その後、自動終了するオプションを付けた。ホットファンクションキー系のユーティリティと組み合わせて使うと「ファンクションキー操作一つでアンマウント」できて幸せになれるらしい。作者はあいにくファンクションキーが付いてないキーボードを愛用しているので便利かどうかは不明である。
(2003-03-16)
ICR-B80RM は出荷時期によって Mac では全く使えないファームウェアを搭載している場合があるらしい。SANYO から 2003年2月13日に出ているファームウェアアップデートを適用すると解決するようである。アップデートについての詳細は SANYO のサイトを参照のこと(作業には Windows マシンが必要)。
(2003-03-27)
読者の f-kazuki さんによると SOTEC から Digital Multi-Player SMS-10 という ICR-B80RM にそっくりな製品が発売されているらしい(OEM だろね)。同氏に人柱になってもらい SMS-10 のアンマウントにも対応した v3 を作成した。
(2003-06-28)
人柱志願の澤屋敷さんの協力により、SANYO の新機種 ICR-B90RM にも対応。
(2003-07-10)
読者の junta さんのレポートによると、ICR-S170M でも使用できるらしい。
(2003-11-13)
読者の きーのん さんのレポートによると、ICR-S290RM でも使用できるらしい。
(2004-02-16)
見た目はちっとも変わらないが、開発環境を REALbasic から Xcode(Cocoa) に変更し、Objective-C で全面的に書き直した。これにより、アプリケーションサイズが大幅に減少し動作速度はアップした。
(2004-02-20)
読者の T.E さんによると、ICR-S290RM に装着した miniSD メモリのボリュームはアンマウントできないらしい。これは UnmountDiplyTalk 内のボリュームを見つけ出すプログラムが「手抜き」なためである。miniSD を使っている人には悪いが今のところ対応予定はない。
(2004-06-30)
読者の畠山さんからの通報により、Mac OS X v10.3.5にアップデートするとICR-B80RMがマウントされなくなってしまう現象が確認された。他の機種も同様に使用できなくなるかもしれないので注意が必要である。もとに戻してくれ〜(^^; > アップル
tomozoさんによると、ICR-S170はv10.3.5でも使用できたという情報があるらしい。
ICR-S290RMは大丈夫、マウントされる。
(2004-08-23/2004-09-28)
v10.3.6アップデートが出たので直ってるかと期待したが無駄だった。他にも手持ちのUSB接続ハードディスクも使えなくなって不便な状態が続いているので、アップルに問い合わせてみたがそんなこと言ってきたのは世界中で私だけだそうである(2004-11-7 15:18現在)。使えない機器の製造メーカーに問い合わせるようにとアドバイスされた。今まで使えてたんだからOS側ドライバの仕様変更が原因と考えるのが普通ではないのか? できることならなんとかしてねと御願いしておいたが、広い世界で困ってるのは私だけなのだから望み薄であろう。
(2004-11-07)
読者の田代さんによると、Mac OS X v10.3.7ではICR-290RMは本体のメモリ、miniSDともに普通にマウント/アンマウントできるらしい。UnmountDiplyTalkは、お役御免。
(2005-01-17)
Mac OS X v10.4.2 TigerでもICR-B80RMはマウントされない。完全に見捨てられたようだ。肩を落としていたところ、MSDNのDVDになぜだか含まれているMac版のVirtual PCを発見しインストールしてみた。具合が良いではないか、ブラボ〜ウインドウズ。Virtual PC上のWindows XPでマウントしたICR-B80RMからMP3ファイルをMac OS側へドラッグアンドドロップできる。ICR-B80RMが壊れるまでこれでしのごう。
(2005-07-20)
きーのんさんによると、Mac OS X v10.4.9にアップデートするとICR-290RMでは再マウント地獄が再発したそうである。Unmount Diply Talkにもまた働く機会が巡ってきたらしい(^^)。
ちなみに、v10.4.9でもICR-B80RMは使えない。「一部のUSBマスストレージが認識されない問題が解消された」とあったので期待して、いの一番に試してみたのだが全然ダ〜メ〜。
(2007-03-20)
さらに、きーのんさんより「Mac OS X v10.5 LeopardでもICR-290RMの再マウント地獄は続いている」というレポートが届いた。ついでに、もちろん、LeopardでもICR-B80RMは使えない。Parallels Desktopがあるから別にいいんだが。
そういえば三洋電機は今、有価証券報告書等の虚偽記載でえらいことになっている。Diply TalkとかXactiとかeneloopとか面白い商品もあるのでがんばってほしいものだ(いままでの経営陣が素人目に見てもなんじゃそりゃだったからなあ)。
(2008-01-14)
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