iOS版バーコードリーダサンプル

2017-06-01/2023-12-01

ReaderSampleは、バーコード認識ライブラリである KXABarcodeReader Library の購入を検討されている皆様にお配りしているサンプルアプリです。ライセンス購入に先立って、バーコード読み取り能力を検証していただくことを目的として作られました。 iOS向けKXABarcodeReader Library APIの使用方法を解説するためのサンプルコードも兼ねています。

ReaderSampleの使い方

サンプルアプリReaderSample 22.10.1は、Xcode 15.0.1とiOS 17.1.2の組み合わせで動作を確認しています。

ReaderSampleを試すには、まず、配布用ディスクイメージ (DMG) ファイルを入手します。

ダウンロード: readersample.dmg

ディスクイメージファイルをダブルクリックして開き、その中のReaderSampleプロジェクトフォルダを、どこか適当な場所にコピーします。

コピーしたフォルダ内のReaderSample.xcworkspaceをXcodeで開き、ビルドしてiOSデバイス(以下、単にiPhoneとします)実機上で実行してください(iOSシミュレータを対象としてビルド/実行はできません)。

アプリが起動すると、iPhoneの画面中央に赤い水平線が表示されますので、それを基準にバーコードをなぞるようにカメラを動かしてください。カメラの位置を調整して、バーコードにフォーカスを当てます。ピントがあまい状態では読み取れません。

読み取りが正常に完了すると、iPhoneの画面とXcodeのデバッグエリアにバーコードの値が出力されます。

バーコードをスキャン

ライセンスを取得されていない試用の状態では、読み取られたバーコードテキストの一部が伏字(アスタリスク'*')になります。

コンソールを表示するには、Xcodeのメニューから View > Debug Area > Activate Console を選ぶか、デバッグエリア右下隅にある Show the Console アイコンをクリックします。

デバッグ出力

KXABarcodeReader Libraryの概要

KXABarcodeReader Libraryはバーコードの認識機能を提供するライブラリです。iPhoneの内蔵カメラから取得したビデオフレームのピクセルデータ(輝度情報の配列)をKXABarcodeReader Library APIにより処理することで、画像に含まれるバーコードの値をテキストデータとして取り出せます。

読み取り可能なバーコードの種類

KXABarcodeReader Libraryは、次の8種のバーコードの読み取りに対応しています。

  1. NW-7 (CODABAR)
  2. ITF
  3. CODE39
  4. CODE128
  5. EAN-13
  6. EAN-8
  7. UPC-E
  8. GS1 DataBar

これらのうち、NW-7とGS1 DataBarを除く6種のバーコードは、iOS 7以降であれば AVCaptureMetadataOutput を使って読み取れます(iOS 15.4以降であればNW-7とGS1 DataBarの一部も読み取り可能)。OS標準の機能で認識可能なバーコードについては、Appleの実装を利用すればサードパーティー製品をわざわざ購入する必要はありません。

GS1 DataBarには多くのバリエーションがありますが、KXABarcodeReader Libraryはすべての種類を読み取れるわけではありません。医療用医薬品流通(メディカル、ヘルスケア業界)で用いられる次のシンボルを主なターゲットとしています。

  1. GS1データバー限定型 (GS1 DataBar Limited)
  2. GS1データバー二層型 (GS1 DataBar Stacked)
  3. GS1データバー限定型合成シンボルCC-A (GS1 DataBar Limited Composite Symbol with CC-A)
  4. GS1データバー二層型合成シンボルCC-A (GS1 DataBar Stacked Composite Symbol with CC-A)

ファイル構成

KXABarcodeReader Library製品はスタティックライブラリファイル(.a)とヘッダファイル(.h)により構成されます。

.
├── Headers
│   ├── KXABarcodeReader.h
│   ├── kxa_barcode_reader.h
│   └── kxa_barcode_symbologies.h
└── libkxabarcodereader.a

ReaderSampleでは、これらすべてのファイルがプロジェクトフォルダ内に配置されています。

お客様自身のアプリにKXABarcodeReader Libraryを組み込む際には、この他に使用許諾の証となるライセンスファイルをアプリ内にリソースとして配置する必要があります。

KXABarcodeReader Libraryの使い方

iOS向けにはObjective-CクラスによるAPIを用意してあります。 APIについての詳細は「KXABarcodeReader Programmer's Guide (iOS)」をご覧ください。

お問い合わせ先

KXABarcodeReader Libraryについてのお問い合わせは、次の連絡先にお願いいたします。